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落語用語集
さくいん-か
・貝の口(かいのくち)
男の角帯の結び方で、蛤が足をはさみ出した形に似ているのでこの名がある。「角帯を背筋で締める野暮な奴」という川柳があり、背筋をずらして締めるのが粋とされている。
・かいまき
綿を入れた夜具。うたた寝をするときなどに掛ける。
・臥煙(がえん)
大名火消や定火消の火消人足。博打や喧嘩を好み、世間から煙たがられていた。
・かくや
香の物を細かく刻んで、醤油をかけたもの。『酢豆腐』に登場。
・楽屋落ち(がくやおち)
芝居用語。楽屋の人だけにわかるセリフを云うこと。転じて一部の関係者だけに通じる話をすること。
・掛取り(かけとり)
売掛金を取りに行くこと。昔は町内の商店では、勘定を月〆めにしてくれた。中には晦日に勘定が払えずつもりつもって、大晦日に借金取りが来る場合もあった。『掛取り万歳』『睨み返し』『言い訳座頭』等、掛取りを追い払う暮れの噺がある。
・鳶頭(かしら)
鳶職の頭。多くの噺に登場し、大店に出入りをして雑用をこなした。
・片陰(かたかげ)
盛夏、陽が傾いたときに出来る日陰。
・禿(かむろ)
女郎になる前の10歳前後の少女。花魁の身の回りの世話をしながら女郎になる修業をする。
・願ほどき(がんほどき)
願いが叶い、お礼参りに行くこと。『甲府い』は「甲府い、お参り、願ほどき(豆腐ィ、胡麻入り、がんもどき)」がサゲ。