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さくいん-お |
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・大束(おおたば) |
大きなこと。楽屋では今でも「あいつは大束なことを云う」などと使っている。 |
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・岡場所(おかばしょ) |
四宿(品川、新宿、板橋、千住)をはじめとする吉原以外の花街。 |
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・お籠もり(おこもり) |
信心のため寺社のお堂に泊まって祈りつづけることだが、『明烏』では初心な若旦那がお籠もりと騙され、初めて吉原へ連れて行かれる。 |
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・お職(おしょく) |
吉原では遊女屋のナンバ-ワンをお職と呼ぶ。ちなみに品川では「板頭」と云う。 |
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・お溜小法師があるものか(おたまりこぼし) |
そんなことがあってたまるか。「起き上がり小法師」をもじった駄洒落。 |
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・お為転(おためごかし) |
腹にもない都合のいい言葉や行動。噺家に多い。 |
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・落板(おとし) |
木製火鉢の灰を入れるところを、銅製にした部分。噺の中では、留守宅へ泥棒が侵入して、家具を品定めするときに出てくる。 |
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・お膝送り(おひざおくり) |
場内が満員のとき、つめてお客を入れること。前座が「お膝送りを願います」とお客席に声をかけることが多々あるし、あってほしい。 |
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・親元身請け(おやもとみうけ) |
遊女を親が金を出して引き取ること。客が身請けするよりは安値だった。 |
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